🌼　英国ヴィンテージカップフェア　好評開催中　🌼

こんにちは　ル・ノーブル京都四条本店です♪

寒い日が続きますね。
でも京都市内は年末年始も比較的気温が高く、まだちゃんとした積雪を見ていません。
天気予報を聞くたびに、今日か明日かと心の準備はしているのですが。

さて、始まって数日が経ちましたが、四条店初の「英国ヴィンテージカップフェア」好評です♪

ヨーロッパは伝統的に、陶磁器の生産が盛んです。
イギリスにもウエッジウッドやロイヤルドルトンなどの有名な窯元がありますが、
1950年代から80年代にトレンドを生み出し、一世を風靡した窯元の多くは、吸収合併を経て
閉鎖の道を辿りました。しかし、そこで作られた食器は、コレクターたちに愛され、
大切に引き継がれています。

現代では作られていない、昔ながらのフォルムやデザイン、使い込まれた温もりある丸み。
レトロな花柄、抽象的な幾何学模様。懐かしさと共に、斬新でシャープなテイストを併せ持つ
ヴィンテージ食器。そのデザインに魅了される人は少なくありません。

馴染みのあるメーカー、私たちも初めて耳にしたような窯ものがありますが
まずは、皆さんよくご存じのところからご紹介。

◆■◆　Wedgwood　　ウェッジウッド　◆■◆　↓　4種すべて
ウェッジウッドのトリオは他社にない気品があります。少し現代の面影もあるようなもの、
独特な形状でありながらも今も製造されているデザインもあります。
後列にあるのはICE ROSE というシリーズ。1960年当時にはブルーのバラはまだなかったので
架空のバラとしてデザインされていたようです。
ボーンチャイナの白にブルーのバラが大胆に描かれたこのパターンは1984年まで長きに渡り
静かなロングセラーだったそうです。

◆■◆　Royal Doulton　ロイヤルドルトン　◆■◆　↓3種すべて
1815年に誕生したイギリスを代表する窯です。1901年に英国王エドワード7世から
「ロイヤル」の称号を賜り、それぞれの時代に合わせて数々の名品を生み出してきました。
ほんのりアイボリーに愛くるしい小花が描かれ、とてもクラシックなイメージです。

◆■◆　Tuscan China　タスカン　◆■◆　↓　2客とも
グリーンの縁取りが目に飛び込んでくる鮮やかで豪華な花柄は1935年頃のもの。
TUSCAN は1898年創業のRH & SL PLANT 社のトレードネームです。同社は1978年に
WEDGWOODグループになり、4ROYAL TUSCAN FINE BONE CHINAに名称変更しましたが
2006年に工場は閉鎖されました。まさにレアな一客です。

◆■◆　BELL CHINA　ベルチャイナ　◆■◆　↓イマリ柄
古伊万里のような柄は1910年創業のBELL CHINA、SHORE & COGGINS 社のものです。
同社の前身であるJ. Shore & Co. は1887年から陶器を製造していました。
Bell China のブランドは1918年に付けられ他社にないユニークな絵柄を数多く
発表しています。大戦後には “QUEEN ANNE” と”PRINCESS ANNE”のブランドが
スタートしましたが、1966年にその歴史を終えています。

◆■◆　New Chelsea China Co. Ltd.　ニューチェルシー　◆■◆　↓小花のガーランド
薔薇と小花のガーランドのティーカップは1912年創業の老舗工房NEW CHELSEA社のもの。
1951年にスージークーパーが買収しており、1920年当時からこのトリオのような手描きで
独特なパターンを描いた陶器工房です。製造は1951年で終えていますがその製品は海外へも
多く輸出されました。今でもイカリのマークのCHELSEA ブランドはアメリカ市場で
貴重品として残っています。

◆■◆　E.BRAIN&CO　◆■◆ ↓深紅に花柄
深紅を背景にバラのカップはウィンザー柄と呼ばれるクラシカルなシリーズ。
1903年～1963年までの間、スタッフォードシャーのフェントンで操業。
1958年には買収したコールポート社へ製造が移管されました。

◆■◆ Colclough コルクラフ　◆■◆　↓　アイビーリーフ柄
可愛いアイビーリーフ柄のカップは1897年にスタフォード州ロングトンで創業した
H.J. COLCLOUGH 社のもの。庶民のための陶器メーカーと言われています。
中産階級に受け入れられる食器を製造したため、会社の規模は大きくなり
“英国で最大の陶器工場”というのが当時の宣伝文句でした。1948年にBOOTHS 社と合併、
1950年代にRIDGEWAY 社と合併、その後ROYAL DOULTONグループに入り1996年まで製造は続きました。