古くは唐の時代(618~917年)五穀豊穣・無病息災・子孫繁栄などを願い、
穢れを祓う五節句が日本に伝来してきました。
その五節句のうちの一つである上巳の節句(じょうし/じょうみのせっく)では、
三月に水辺で心身を清め、病気を祓う風習がありました。
その中国伝来の風習と、日本元来の人形(ひとがた)を使ったお祓いが結びつき、
現在のような雛祭りへと移り変わっていった、と言われています。
現在の雛祭りでは、女の子の幸せと健やかな成長を願う行事となりました。
裏びな、京びななど美術工芸品としてのひな人形が盛んになっていったのは江戸中期から。
幕府が3月3日を公的な行事・祝日である『五節句』の1つに定めたことが
ひな祭りを後押ししたとされます。
雛人形には、身代わりとなって厄を引き受ける効果があるといわれています。
雛人形のルーツは、人の穢れを紙人形に移して川に流す「川流し」とされているからです。
そのため、雛人形を飾ると、お嬢様が健康に成長するといわれています。
もともと端午(たんご)は月の端(はし、はじめ)の午(うま)の日という意味で
五月に限ったものではなかったのですが、
午(ご)と五(ご)の音が同じことから、毎月五日とするようになり
後に五月五日になったと伝えられます。
その後、端午の節句は男児の厄除けと健やかな成長を願うお祝いとなりました。
武家に男児が生まれると玄関に幟(のぼり)や吹流しを立て、
兜(かぶと)やお人形を飾ったり鎧(よろい)を新調したということなどから、
赤ちゃんに降りかかる災難を除ける魔除けと守り神として
五月人形や鎧(よろい)・兜(かぶと)、鯉のぼりなどを飾るようになりました。
近年はコンパクトでデザイン性の高いリヤドロの節句人形が非常に人気です。
今年もすでに品薄ですので、
是非お早めにご来店お待ちしております。