大阪の下町にある切子職人たくみ先生の工房へ切子体験に行ってきました。
桃谷駅から歩いて5分で、たくみ先生の工房が目の前に現れてきました。ここは日本有数のガラス工房です。
小さなショールームにたくみ先生の作品とコレクションが展示されています。奥に入ると約100平米の部屋に大小合わせて17台のカットマシンが設置されていて、 ①荒摺り②石掛③磨き④バフ掛け この4工程を経て、新たな切子作品が生まれてきます。
早速に小皿を作ってみました!
まずはガラス生地にかけ線を引きます。
その次にかけ線に沿って、磨きます。
模様により、研磨用の石も変わります。
今回使わせていただいたのはよく使われる研磨石です。
研磨機が高速運転のため、少し力を抜くと切口の太さが均一にならなかったり、ズレたりすることもあります。
カットができたら、その次に石掛。水を掛けながら切り込み、半透明にします。
ここで、今回の作品の雛形がようやく浮かんできました。
次に磨きます。できた雛形をなめらかにします。
竹の繊維でできた円盤を回転させ、水で溶いた研磨剤をつけながら磨きます。
力加減により、磨きの具合が大きく変わります。
ここがポイントです。磨きに集中し過ぎると研磨剤をつけるタイミングを逃しがちです。
いよいよ最後の仕上げになります。
バフ掛け。つやを出します。
「布製の円盤」を回転させ、水で溶いた研磨剤をつけながら磨きます。
最後の工程と言っても、決して気を抜くことはできません。
また、力加減がバラバラになると、ムラが生じることもあります。
万篇なく輝かせたいなら、均一に力を入れることも大事です!
さてさて、素人たちが丹念に作った作品ができました! (笑)
いかがでしょうか?
体験した筆者は、とにかく大変でした!
今回挑戦してみた作品は直線よりのデザインです。実は直線より、ウェイブみたいに曲がっている波線が最も難しいです。
切子の設計図は全くなくて、すべては職人さんの頭の中で経験と勘を頼りに考えられているそうです。まさしく唯一無二ではないでしょうか!
https://www.le-noble.com/d/s/sm.php?mk=739
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