変色しないシルバー「早川器物」~延焼被害からの再建~

こんにちは。仕入課の板谷です。

6月に新潟県燕市の「早川器物」を訪問させていただきました。

金属加工技術では世界的に有名な燕市にあって、日本では唯一、早川器物でしか製造されていない「クリアライトシルバー」という銀メッキに変色防止加工を施したテーブルウェアを2008年から仕入れさせて頂いています。京都迎賓館や国内外の有名ホテル、ティーサロンにも銀メッキの業務用テーブルウェアを納めておられる知る人ぞ知るメーカーですが、ブランドの委託生産も多く、あまり名前が表に出ることはありません。実は、2016年3月に隣の工場の火事のもらい火で、自宅と一部工場が焼失して以来、クリアライトシルバーの製造がストップしていましたが、1年3ヶ月ぶりに再開できた!という嬉しいお知らせが!
早川社長が生まれ育った母屋の思い出の品や写真も焼失し、延焼被害の補償も無く、悔しい思いで落ち込んでおられましたが、夜の火災で従業員にけが人が出なかったのは幸いだったと逆境をチャンスと捉え、自分達にしかできない技術が有る!と何とか再建にこぎつけられ、また徐々に機械を買い足していきたいと、これからの夢も語ってくださいました。

一枚の銅板から、成型、組み立て、研磨、銀メッキ、クリアライト加工、最後の検品、箱入れまで、分業された各工程すべてにベテランの職人の方がいて、次の工程に渡すのには厳しい検品も。「人を育てるには10年単位の時間が掛かる」新人採用は欠かさないようにしていると早川社長。あたりまえのことなのですが、世界に誇る産業も技術もすべて「人」の手にかかっているんだなーと改めて、いつも見ている商品を愛おしく感じました。

業務用や週1回程度でもご使用されるのでしたら、銀の風合いがそのまま伝わる銀メッキをお薦めするのですが、たまにしか使用されなかったり、キャビネットに入れたままという場合、銀の酸化による黒ずみは一番心配なところですよね。その場合は、お手入れも不要なクリアライトシルバーがお薦めです。銀メッキを施した後、アクリル皮膜を電着コーティングし、約180度で焼き付けることによって銀の風合いを保ちながら、変色もしないという、とても有り難い製品です。お客様のライフスタイルによって、クリアライト加工と銀メッキをお選びくださいね。

すべての工程を自社で作ることができるので、有料ですが修理が可能です。長年に渡って使うものだからアフターサービスが有るのもうれしいですね。

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