工房探訪記-バーレイファクトリーツアー(前編)

こんにちは、ル・ノーブル仕入課の新入社員です。

バーレイのファクトリーツアーの様子を紹介します。

陶磁器の素である土と水を混ぜます。約24時間!!

粘土を混ぜて循環させるために、天井に管が張り巡らされています。

土と水を混ぜた粘土を機械で脱水すると、棒状の粘土になります。

 

 

棒状にした粘土から空気を抜きます。ぺたんこになりました。

形を作ります。カップ、プレート、ボウル、クリーマー等、形によって作り方が異なります。カップやクリーマーは型から抜き、プレートはプレス機のようなもので形成されます。ファクトリーには何百個もの型が置かれています。

またこの過程で失敗したものはもう一度粘土に戻して再利用することができます。

 

型は焼成する時にどれくらい型が縮むかを綿密に計算して作られています。そして型は消耗品で、50-80回しか使えません。

乾かします。

これは牛型のクリーマーです。牛の中にミルクをいれるとは面白い発想ですね。フォルムが可愛いです。

スポンジで表面を滑らかにします。
上写真、よーく見ると型から出した製品は縁がギザギザしています。縁や表面、ティーポットは注ぎ口など細かい部分まで針やスポンジを使って滑らかにします。この工程は、カップやティーポット、マグなどは完全に手作業で行われます。プレートは機械を使っていました。

スポンジを濡らして作業をしないと肺に悪いフリント(粉塵)を吸い込んでしまう危険性があります。昔のファクトリーでは、至る所でこのフリントが舞っていて、たくさんの従業員がPotter’s Rot(珪肺)という肺の病気にかかってしまいました。この職業病のため、ストークオントレントの平均寿命は46歳くらいだったと言われています。

陶磁器の製造は危険と隣り合わせな現場だったと初めて知りました。

形作られたものが素焼きされます。

後編につづく

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