伝統工芸品を日常生活に ル・ノーブルオリジナル「KIRI-KO」

こんにちは、ル・ノーブルネット店です。

切子技法とは、ガラスの表面に石または金属製の砥石などで溝を切ったり、表面を削ったりして模様を作る技法です。

カットガラスとも言い、古くは紀元前のペルシアなどでも製造されていますが、日本では江戸時代末期から明治初期にかけての江戸切子、薩摩切子が有名です。

「KIRI-KO」は、その伝統技法である切子を、もっと身近に、現代人の生活にも自然に取り入れられるようにデザインしました。

 

 

切子技法のうち花切子(はなきりこ)は、植物などの自然をモチーフにした優美で繊細な模様が多く用いられています。

グラス表面には、花切子の「自然」というテーマをそのままに、よりシンプルにアレンジした模様をカットしました。

泡 大小の散りばめられた丸いカット、湧き立つ泡をイメージ
波 幾重にも重なった細くウェーブしたカット、たゆたう波をイメージ
竹 太さの異なるスッと伸びたライン、竹(竹林)をイメージ
輪 日の光が広がっていくようなライン、(光の)輪をイメージ

毎日の食事や、日常生活に気軽に使えるよう、グラスはシンプルで安定した円筒型です。ガラスは薄く軽いので、飲み物を注いでも持ちやすく、重さが気になりません。

 

一つ一つが手作り

切子の製作は全て手で行います。
何も彫られていないガラスの表面に模様の下書きをしたあと、ダイアモンドのホイールでまずおおまかなカットから切り出し、だんだんと細かなカットを作業します。

カットをした表面は、ガラスが鋭くなっていますので、人工の砥石や天然石でカット表面を滑らかに仕上げた後、研磨剤で表面を磨きガラスの光沢を出します。

ガラスのカットは、勢いよく回るホイールにガラスを手で持って近づけていきます。うなりをあげて回るホイールにガラスを近づけていく様子は緊張感にあふれています。少しでも気を抜くと、失敗してすぐに割れてしまいます。習得するまで10年を要すると言われている熟練の技です。

 

 

こちらの「KIRI-KO」の製作は、安田ガラス工房の安田公子さんが、一つ一つ作業してくださっています。安田ガラス工房は安田公子さんが10年以上師匠の工房で修行されたあと、2017年に独立して開いた工房で、江戸時代から伝わる切子の技を未来に継承する切子工房です。大小約200種類のグラインダーを有し、様々な切子作品を制作しています。

 

 

「KIRI-KO」は、全て手作業のため、大量生産は出来ません。この「KIRI-KO」のグラスの薄さは約1ミリ。この薄さに職人が手作業で、1本1本ラインをカットしたり、1個1個模様を彫ったりしています。

デザインの線や模様は太いものや、細いもの、大きいものや、小さいものなど個体により差があります。小さくてシンプルながらも印刷された絵柄とは違う丁寧な手作業による味わい。一つ一つの商品に込められた職人さんの思いが伝わってきます。

KIRI-KO 切子グラス

パターン:4種類(泡、波、竹、輪)
サイズ:2種類(S 230ml/7oz、M 300ml/10oz)
上代:S、Mサイズ共に 2,500円(税込み2,750円)
材質:無鉛クリスタルガラス
原産国:日本
備考:食洗器、電子レンジ不可

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。