2020年はムーミンスペシャルイヤー！

こんにちは、ル・ノーブルネット店です。

8月9日はムーミンの日！日本では6月3日も語呂合わせでムーミンの日とされていますが、8月9日は作者のトーベ・ヤンソンの誕生日で、世界共通でムーミンの日と決定されています。

なぜムーミンの誕生日じゃないの？と思われる方もいるかもしれませんが、1945年から1970年まで発売されたムーミンのお話の中に、ムーミンの誕生日はおろか、キャラクターの誕生日は一切書かれていないそうです。ということで、トーベ・ヤンソンさんの誕生日にしよう！と決まったそうです。

また、2020年は、1945年に最初の本が発売されてから75周年というスペシャルイヤー！2019年から2021年まで約2年間をかけて、各地でムーミン展が開催されています。

また母国のフィンランドでは、トーベ・ヤンソンさんの人生をドラマにした映画「TOVE」が2020年秋に公開予定。世界で最も有名なキャラクター、ムーミンをみんなでお祝いしようと、世界中で盛り上がっています。

70年以上にわたり世界で愛されているムーミン。４～５年前にヘルシンキのアラビアセンター（アラビアの本社があり、アウトレットショップや、博物館などもある）を訪ねた時、日本人でムーミン専門家の方が来ておられるのを見かけました。

日本人はキャラクター好きだし、ムーミンが一番人気の国は日本だろうなと思っていましたが、歴史を見てみると第一話が発売された3年後の1948年には、すでに英国で英訳が発売、1954年には英国の大手夕刊紙で連載開始、ドイツではテレビで人形劇が放映されるなど、発売当時から日本以外の国でも、人気だったようです。

ムーミンはなぜこんなに人気なのでしょうか？食べ物や、小物、和服までと、数あるグッズのイラストを見ていると、見た目の可愛らしさや、楽しそうな仕草に、ついつい手に取ってしまいますよね。ですがムーミンの世界を知れば知るほど、ムーミンをとりまく数々のキャラクターたちが一層この不思議な世界の魅力を深めていっているように感じてきました。

スナフキンとミィ、ミムラ姉さんは異父兄妹。母親のミムラ夫人は結婚という概念が無く、彼女には少なくとも（！）37人の子供がいる。スナフキンは、自由を愛する芸術家だが、突然怒ることもあり、ふらっとどこかへ行き、また帰ってくる。（少し昔に流行ったノマド的生活！）、ムーミンパパは、いやがる家族の反対を押し切り家族を連れて旅に出てしまう・・。

ストーリーをじっくり読むと、人生とは自分の思い通りにいくものではないという悲哀、自由と孤独のバランスなどなど、子供時代には分からなかった多様な人の生き方に考えさせられます。（そもそもムーミンたちは人ではありませんが・・）

これは作者のトーベ・ヤンソンの身近な人たちを投影していると言われ、スナフキンは彼女の恋人であった人物がモデルであり、（世界大戦中という時代背景や当時の社会情勢もあり、添い遂げることは出来なかった）、ムーミンパパとムーミンママは、自由な芸術家であった父を、商業的デザイナーであった母が支えていた彼女の両親がそのままモデルになっているそうです。

現在のデザイナーさんは、トーベ・スロッテさんという方で、1990年代の初めごろよりアラビアでムーミンのデザインをしています。トーベ・スロッテさんも小さいころからムーミンが大好きでしたが、トーベ・ヤンソンと同じトーベという名前でムーミンのデザインを担当していることに運命を感じているようです。トーベ・スロッテさんの描くムーミンキャラクターは、明るくて親しみやすく、ついつい集めてしまいますよね。

2019年にフィンランドとイギリスの合作でアニメ「ムーミン谷の仲間たち」が放送されました。ある一定以上の年齢の人間にとっては、子供のころに見た昔のアニメとの違いに時代の移り変わりを感じてしまいます(笑)。この新しいアニメを記念して、アラビアより「ムーミンバレーマグ」シリーズが発売されています。2020年は、昨年発売の4種類にあたらしく2種類が加わりました。ムーミンママがお花畑の中で少し寂しげにたたずむ「ムーミンママの壁画」と、キャラクターたちが長い竹馬に乗って歩く姿がシルエットの「火の精」。どういうストーリーなのか気になりますね・・

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